2017年12月31日

湯島聖堂

湯島聖堂は17世紀以来の徳川幕府の孔子廟だが、関東大震災で焼失して伊藤忠太が再建した。

伊藤忠太は中国建築史の泰斗だが、この湯島聖堂は何か中国風でもあり何か日本風でもあるような気がした。あるいはそういうコンセプトなのかもしれないし、江戸時代からそういうものだったのかもしれない。あるいは湯島とか神田とか御茶ノ水とか、近辺の雰囲気でそう感じるのかもしれない。

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手水があるのは日本の神社風だと思う。

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絵馬があるのも日本的なようだが、ここは逆に中国との共通点を感じてしまう。中国各地の孔子廟も似たようなもので、合格祈願の「許願帯」という赤い紐がところ狭しとぶらさがっている。

「儒教の社会的地位が変化したために官営の孔子廟が観光地になり、受験生の合格グッズを売っている」という落ちぶれ方は日中共通だ。

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いや、、、それでも何か日本風な気がする。中国の孔子廟とは違う気が、、、あ、、、木が多いのだ。それと高低差?中国の孔子廟は、もっとまっ平で広い土地にデーンとある。

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湯島とか神田とか御茶ノ水とか、現代風でありながら随所随所に江戸や明治が埋まっているような、近辺の雰囲気とよく調和している。

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*湯島聖堂
儒教
〒113-0034 東京都文京区湯島1−4−25
03-3251-4606
(JR「御茶ノ水」聖橋口から神田川を渡って少し北上)
管理人の訪問日:2017年9月4日
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2017年12月30日

観音園(済南千仏山)

済南千仏山の「観音園」。

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大きな観音像の前に池があり、そこに又ペンキ塗りのカラフルな菩薩像がたくさん。

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池の中には金魚が泳いでいる。池のほとりには他の女神が祀られている。

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あられもないあっけらかんとしたキッチュさ。タイガーバームガーデンか。

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何故か鳥が飼われている。ガーガーずっと鳴き声が聞こえていた。

脱力するのもある種の癒しには違いない。緊張せず、肩ひじ張らず、、、のどかさの演出としては最高だ。特に「金魚」と「鳥」。

*観音園(済南千仏山)
仏教 中国仏教
中国済南市歴下区経十一路18号千仏山風景名勝区内
0531-82662340
(千仏山へ風景区へはバス64、152路「千仏山風景区」下車。)
管理人の訪問日:2016年8月14日
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2017年12月29日

大日霊女神社

阪神深江の近く。ここは、かつて真言宗の寺「薬王寺」を中心に小さな村があった。文明13年(1481)、この寺院の住職が浄土真宗に改宗し寺号を「延寿寺」に改名して、寺の本尊も大日如来から阿弥陀如来にする。それを村民が残念がってその大日如来を引き取り、社を造って祀り、「大日つぁん(だいにっつぁん)」と呼んで大切にした(中村 1998:200-201)。

真言宗の本尊大日如来は、宇宙の実相を体現するとされる根本仏である。それを僧侶が思想哲学上の理由か政治的な理由か、とにかく排除した。民衆の側は、それには抵抗感があったらしい。

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その社、兵庫県神社庁のホームページの説明(および神社そのものに立っている由緒書)によれば、「神仏習合の中で、大日如来を本尊とする鎮守社」と書かれている(兵庫県神社庁 2008)。神仏習合であるから、その大日如来像を「ご神体」とする社だったのだろう。

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それが、明治の神仏分離令により、1873年(明治6年)に神社となった。祭神を「オオヒルメノミコト(大日霊女命)」とする、大日霊女神社(おおひるめじんじゃ)である(Ibid)。オオヒルメノミコトはアマテラスオオミカミ(天照大神)の別名である。神仏習合思想における本地垂迹説ではアマテラスの本地は大日如来とされたので、こうなるのであろう。

神社庁ホームページや私が参照した本には書かれていないが、明治の神仏分離では神社の「ご神体」として仏像を使うことを認めなかった。おそらく村人がせっかく守った大日如来像は撤去されたはずだ。

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ただ、「大日霊女神社(おおひるめじんじゃ)」だから、「大日つぁん」の呼称はそのまま維持された。これはうまいやり方だと思う。

思うに、地元の人たちにとって大切だったのは、真言宗の根本仏でもなく、神道の太陽神でもなく、とにかく「大日つぁん」として名指される何か、コミュニティの中心としての「大日つぁん」だったのだろう。

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今では神主さんの常駐していない兼務社だが、奉賛会があり寄附を示す石柱がたくさん並んでいて、社殿もなかなか立派。深江のシンボルとして大切にされている様が見て取れる。

*大日霊女神社
神道
〒658-0021 兵庫県神戸市東灘区深江本町3丁目5−7
078-431-5969(稲荷神社)
(阪神電鉄「深江駅」から南東へ50m。)
管理人の訪問日:2016年7月18日
posted by HIRO at 23:44| Comment(0) | 神道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする