2013年09月16日

七宝教寺

仏教
中国上海市閔行区七宝鎮富強街66号
021-54855303
7:00〜17:00
(地下鉄9号線「七宝」下車、徒歩10分)
管理人の訪問日:2013年9月14日

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布袋様は中国で福神として大変な人気を集めている。

中国のお寺では、ほとんどの場合、山門近くで布袋様のご像が参拝客を出迎える。四天王をお祀りした「天王殿」入ってすぐの正面の所、韋駄天の反対側の所である。ただし、この七宝教寺では、天王殿には太鼓腹の布袋様はいらっしゃらない。この位置には布袋様の本地仏である弥勒菩薩のほっそりしたご像が安置されていた。

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ただし、やはり太鼓腹の福々しいお姿は外せないらしい。天王殿右手に二体も祭られていた。

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一体は石像。微笑んでいらっしゃるが、この微笑がなんとも含みがある感じ。率直に言ってしまえば何かたくらんでいそうな笑いである。この人はきっと悪い人なんだろうなと感じさせてしまうようなお顔である。何か汚いことをしてお金をためた人のようだ。

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もう一体はキンキラキンの金属製である。ガリバーのように小人を体にまとわりつかせ、それでも何がおかしいのか高笑いをしていらっしゃる。人を小馬鹿にしたような哄笑。お前らのような虫けらが俺様にまとわりついて何をしようが気にするものか、とでも言わんばかり。

私の中国人の友人は、小さい頃布袋さんが怖くて仕方がなかったというが、この寺の布袋像を見るとよく分かる。並大抵でない不気味さだ。

本地仏の弥勒菩薩まで腹に一物あるのではないかと勘ぐってしまう。

とはいえ、ここまで恐ろしげなものがあっけらかんと祭られているというのは痛快だ。中国人はこういうところから元気をもらっているのである。己の俗悪さに開き直り、自らの醜怪さを隠さずに傍若無人にふるまうのはとても気持ちがいいことなのだ。

こらー、文句あんのかー、わっはっはー!!!

中国ではこのような福神が人気なのだ。北海道大学の武田雅哉は、毛沢東は福神としてとらえられたので肖像が受け入れられたのだろうと述べている(武田、2003)。福神も単に太ってうれしそうにしているだけではダメで、どこかしら毒をもった感じが求められているのかもしれない。まがまがしさの持つパワー。

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武田雅哉、2003『よいこの文化大革命 紅小兵の世界』廣済堂出版。
posted by HIRO at 02:22| Comment(0) | 仏教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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