2014年04月25日

福佑路清真寺

イスラム教 スンニ派
上海市黄浦区福佑路378号(近麗水路)
021-63282135
バス11,17,26路「老北門」
管理人の訪問日:2008年9月21日

場所は上海の豫園界隈。にぎやかな喧噪の中にありながら、その喧噪からぽつんと取り残された、ただの古ぼけたビルだった。

それは中国の都市ならどこにでもあるものだ。しかし、西安の鼓楼近く、西寧の東関大街のように、それを中心に一大コミュニティが形成されているわけではなかった。また、西安の鼓楼近くや西寧の東関大街のそれと違って、中国建築とアラビア文化との融合の妙を楽しむわけにもいかなかった。

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それでもはっきりと自己主張していた。大きな字で「モスク(清真寺)」と。書くにしても「何々モスク」と名前が書いてありそうなものだが、ただぶっきらぼうに「モスク」である。

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周りに全くイスラム的なものがない中で、入口付近の物売りのウイグル人のお兄さんが、わずかに雰囲気を添えていた。このお兄さんに「入ってもいいですか?」と聞く。おそらくは大した関係者でもなかったのだろうから、こう聞くのも本来は筋違いな話だった。それでもお兄さんはいとも気軽に、かつ当然のように「いいよ」と答える。

おずおずと中に入ると、入ってすぐの所に売店があり、『コーラン』や『ハディース』を売っていた。売店のおじさんに「見てもいいですか?」とたずねた。おじさんは困ったように「いいけど、何もないよ」と言った。

中はそっけない事務所やら接客室やらが並んでいて、実際、特別なものは何もなかった。ただ、奥に建物の向きに対して不自然な向きに部屋が据えられており、そこで十数人の白い帽子の男性たちが熱心に礼拝を行っていた。

すぐ近くにある仏教の「沉香閣」や道教の「城隍廟」とはまるで違っている。それらの寺では風情のある建物、像や壁画、様々な御利益、あらゆる手段で参拝者たちの気を引こうとしているように思えた。

しかし、モスクには何もなかった。ただ祈りの場所があるだけだ。聖なるものと直接向き合う場所。一切の夾雑物なし。

そして、誰に対しても開かれている。
posted by HIRO at 10:59| Comment(0) | イスラム教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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