2014年05月02日

ジャーマー・マスジッド

Jama Masjid, Masjid-i-Jahan Numa
イスラム教 スンニ派
Chandni Chowk, New Delhi, Delhi, India
管理人の訪問日:1998年3月3日

同僚何人かと食事をしていて、旅行のときにカメラを持って行った方がいいか、持って行かない方がいいのか、という話になったことがある。(スマホをみんな持っている時代であるから、多くの人にとって意味のない議論かもしれないが、、、)

同僚の一人は写真撮影をした方が楽しいと言い、別の一人はむしろ見たものを心に焼き付けた方がいいと言った。

旅行のときの写真撮影はした方がいいのか、しない方がいいのか、、、、私は昔、インドをカメラなしで旅行したときのことを思い出した。

強烈に心に焼き付いている風景がある。

私はデリーの大モスクの入り口階段に腰掛けていた。モスク前の広場を通って、無数のインド人女性がこちらにやって来る。赤や緑や黄色、、、、色とりどりの薄絹のような衣装。一様ではない。首都だから、国内の色んなところから色んなイスラム教徒が来るのだろう。インド各地の様々な地方、様々な民族の衣装。

日本ではイスラムといえば、どちらかと言えば地味なイメージがあるかもしれない。イスラム教徒女性は全身を黒で覆っている印象すらある。しかし、この女性たちの着物の何と色鮮やかなこと、イスラム文化の多様なこと、インド文化の蠱惑的なこと、、、あまりの美しさにしばし時間を忘れて見入っていた。

あの時もしカメラを持っていたら、と考えるのは野暮なことだろうか?

写真抜きで、心に焼き付けた方がいい風景だったのだろうか?

と、考えていてふと気がついた。「どの道、知らない女性にカメラを向けるわけにはいくまい」

ただ、それでもやはり彼女たちにカメラを向けたら、と想像する。きっと誰かに非難されたはずだ、、、、誰に?彼女たちと、それに、、、

すると、私の心に焼き付いている風景に男性が一人もいないことに気がついた。まさかその時女性ばかりだったということはなかろう。もし、その時カメラを彼女たちに向けていたら(写真撮影をしてもしなくても)、その場にいたのが少なくとも半分は男性だったことを覚えていたのではないか。

やはりカメラは一応持って行った方がいい。旅の思い出は美しくあってほしいが、無粋な現実も大切にしたいから。
posted by HIRO at 17:44| Comment(0) | TrackBack(0) | イスラム教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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