2014年06月18日

四面仏(上海)

バンコクの「エラワンの祠」と同じタイプのブラフマー(梵天)の祠は、華僑、華人系の人たちにすごく人気があって、外国にも広まった。中国語で「四面仏」と呼ばれている。

DSCN1485.jpg


ブラフマー神はもとバラモン教の神だが、仏教にも護法善神としてとり入れられている。日本ではインドラ神(帝釈天)とセットのことが多く、東寺講堂のものが有名だ。

ただし、タイ仏教の教理の立場から言えばこの種の神々は崇拝対象ではなく、バンコクの祠はあくまで「ヒンドゥー教の祠」という位置づけだ。

それが中国語で「四面仏」と言われている。もちろん「天」だから「仏」ではないし、「仏教のもの」と解釈していいのかも微妙だが、まあそんなこと気にしたって仕方ない。

この「四面仏」、上海にも複数あるのだが、正大広場というデパートの前にあるものが有名である。

バンコクではデパートの真ん前にいきなり金色の神像が祭ってあるのが面白かったが、これが上海でも見られるわけだ。東方明珠のはす向かいという立地もいい。

DSCN1481.jpg


ここにタイ風の祠があるのは、正大広場の経営者がタイ華人(潮州人)であることと関係があるのだろう。潮州系の人々は、タイでも中国系のお寺を造り、しっかりと故郷の信仰を守っているが、彼らがタイ風の信仰を中国にもたらしているというのが面白い。

管理しているのもデパートだとしたら、日本の会社にあるお稲荷さんのようなもので、「企業内神社」ということになる。中国のお店は関帝を祭るのが定番だが、タイから来たということでちょっと独自色を出しているのだろうか。

華人が色んな所に色んな物を運ぶ力には脱帽である。

*四面仏(上海)
ヒンドゥー教
中国上海市陸家嘴西路168
地下鉄2号線「陸家嘴」下車
管理人の訪問日:2013年9月7日
posted by HIRO at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ヒンドゥー教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック