2017年12月25日

京都ハリストス正教会(生神女福音聖堂)

京都にも、カトリックでもプロテスタントでもない、ギリシャ正教系の教会がある。

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1903年落成。日本のハリストス教会(ギリシャ正教会)の中で一番古い建築だそうであるが、確かにそうだろうと思わせる。

京都みたいな古色蒼然とした所にもロシア系、東欧系の人たちがいて、又京都人の中にもギリシャ正教に改宗した人がいて、明治の昔から信仰を守り続けてきたというのは不思議な感じがする。

御所の近くである。教会のすぐ隣は信者ではないらしく、如何にも京都らしい「蘇民将来の子孫なり」の粽が軒先につるしてあった。

実際、信者は多いとは思えない。キリスト教の信者は日本では人口の1パーセントを超えないとよく言われるが、その中のギリシャ正教の信者となると、かなり少なくなるだろう。

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司馬遼太郎は若い頃、この教会の神父さんと話をするのが好きだったというが、「信者数はわずか」と言われたとのこと。戦後他教派の教会に人が集まった時期もハリストス正教会は閑散としていて、老神父は疲れ切っていたという(司馬 2008:66)。

「カトリックやプロテスタントとちがい、ギリシャ正教は日本人になじみが薄く、とくにロシアと印象がかさなって、違和感のほうが先立ってしまうという事情が、日本にはある。」(Ibid)

その神父さんは硬骨漢だ。

「私どもが正統(オーソドックス)です。ローマ・カトリックは私どもから分派したものです。」

と、何度も言ったそうだ(Ibid:63)。

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彼ら日本の正教徒は、プライドをもって独自性を守っている。

内部で使う用語も「イエス・キリスト」が「イイスス・ハリストス」、「聖母マリア」が「生神女マリヤ」など独特だ。他の教派で「聖霊」というところを「聖神」という。こうなると大切な「神」という漢字に二つの意味が出てきて混乱するんじゃないかと思うが、「聖神」の方の「神」は右肩に丸印をつけて区別するというから、ものすごいこだわりだ(水口 2013:50)。

教会暦もロシア同様ユリウス暦を使う。

が、クリスマスだけはロシアの1月7日ではなく、12月25日に行う。「宣教的な目的のため」だそうだ(Ibid:129)。そこは妥協していい、というのが面白い。

参考文献
司馬遼太郎、2008.『街道をゆく15 北海道の諸道』朝日文庫
司祭 ダヴィド 水口優明編著 2013『正教会の手引』日本ハリストス正教会教団 全国宣教企画委員会

*京都ハリストス正教会(生神女福音聖堂)
〒604-0965 京都府京都市 中京区柳馬場通二条上る六丁目283
075-231-2453
(地下鉄「烏丸御池」、「丸太町」、「京都市役所前」下車徒歩約10分。地下鉄東西線が通る御池通からなら、柳馬場通をずっと北上する。)
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2017年12月24日

青島江蘇路基督教堂

昔のプロイセンはルター派で、中国の青島を租借した時代、そこにルター派の教会を建てた。1910年の落成である。

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こういう時、権力者というのはここぞとばかり勢力を誇示したがるものなのだろう。丘の上に高い鐘楼があって、ガンガンデカい音を鳴らす。当時にあってはさぞ周囲を威圧する建物であったろうと思われる。

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しかし、今行ってみると、実に慎ましやかな建物に見える。やはりドイツ人が建てた、近くにあるカトリック教会に比べると、ゴテゴテしたところがまるでない。高校の時、ビスマルクがカトリックを弾圧したと習ったので、カトリックの方がエラそうなのが妙におかしかった。

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実際、プロイセンの時代が終わった後は、アメリカ人宣教師が管理するようになり、様々な外国人プロテスタントが集まる「国際礼拝堂」になったとの由。

今ではすっかり中国人のための中国人の教会だ。青島市基督教「三自」愛国運動委員会、青島市基督教協会がある。

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中国の法律では宗教活動場所以外では布教活動をしてはいけないことになっている。この教会の入場チケットの裏には礼拝の時間とか青年会の時間とか宗教活動情報が載っていて、できる範囲で一生懸命信者を獲得しようとしている様が見て取れた。

*青島江蘇路基督教堂
キリスト教 プロテスタント
中華人民共和国山東省青島市江蘇路15号
0532-82865970
(バス1路、214路、217路空調など「青医附院」下車。病院の南側で、江蘇路、平原路が交差する辺りの高台の上)
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2016年12月24日

大阪聖パウロ教会

梅田のロフト近く、繁華街に埋もれるようにして聖公会の教会がある。

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入口近くに、和装の聖母子像。

聖公会の、他の教会でも着物姿のマリア像を見たのを思い出す。

聖公会というのは英国国教会がもとで、例のヘンリー八世が離婚の時に作ったあれである。国教会なんだからイギリスオンリーでいいような気もするが、宣教で色んな所に作って、現地に溶け込んでいる。

バチカンが中国とうまくやってないのは有名な話だが、英国国教会のカンタベリー大主教は中国を訪問したりしている。一度聖公会の神父さんにそのことを聞いたら、それこそが聖公会の考え方なのだ、との返事。

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キリスト教を世界各地の国家や民族に根付かせる、の意か。

*大阪聖パウロ教会
キリスト教 プロテスタント 聖公会
〒530-0013 大阪府大阪市北区茶屋町2-30
06-6371-0170
(阪急「梅田」茶屋町口から「百又ビル」すぐ北の小道を少し東へ入った所。)
管理人の訪問日:2016年1月2日
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