2020年02月16日

心斎橋筋商店街のガネーシャ像

日本の仏教寺院で祀られているガネーシャ(聖天)は秘仏扱いだが、インドのガネーシャはあけっぴろげで、キャラも相当変わっている。インドの方がもっとハッピーで明るい感じ。

ガネーシャ.jpg


インドにはかなり前に一度行ったきりだが、その後、シンガポールのヒンドゥー教寺院でも太鼓腹のユーモラスなガネーシャ像を見た。上海のインド料理屋の脇に祀られているのも見た。そして大阪のエスニック雑貨店でも見たのでうれしくなってしまった。

インドのガネーシャは日本でいえばお地蔵さんのような立ち位置なのか。

古い時代に渡来したガネーシャ信仰と最近インドから齎されたガネーシャ信仰が同じ場所で見られるのが面白い。

*心斎橋筋商店街のガネーシャ像
ヒンドゥー教
〒542-0085 大阪市中央区心斎橋筋
(大阪メトロ御堂筋線「心斎橋」あるいは「本町」下車。心斎橋筋商店街。)
管理人の訪問日:2019年9月4日
posted by HIRO at 10:42| Comment(0) | ヒンドゥー教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月26日

バトゥ洞窟

「珍スポット」あるいは「B級スポット」の宗教版が「珍寺」である。これは日本にも台湾にもタイにもある。宗教と娯楽が融合した感じ。キッチュでチープで外連味があり、どことなく昭和の香りが漂う空気感。やはり我々仏教文化圏・多神教文化圏のもので、一神教の厳格さにはそぐわない。

とはいえ、イスラム教国・マレーシアは華人系・インド系を多数擁する多民族国家。しっかりと珍寺が存在した。

クアラルンプール郊外の「バトゥ洞窟」はヒンドゥー教の聖地で、いくつかの洞窟にヒンドゥーの神々が祭られている。祭られているが、造りがタイガーバームガーデンのような安っぽさなので、何か崇高さに欠けるような気がした。ある洞窟は神像が陳列してある奥が爬虫類館になっていたし、「ボリウッド」風ダンスを見せる小ステージも併設されている。

参拝に来るインド系の人々も、たいていはカメラを持っていてピクニック気分のようだった。

インド系に混じって、華人系、白人系の人たちもいたが、こちらは明らかに観光客。少数ながらマレー系ムスリムの観光客もいた。

シヴァ神の神像の前で、はしゃぎながらその格好を真似て写真撮影をしているマレー人の女子学生たち、、、ベールをかぶりながら「偶像」を弄ぶのは、イスラム的にもヒンドゥー的にもきっとすごく「罰当たり」なのだろうが、お祈りに来ているインド人たちがそれを気にしている風でもない。物見遊山と巡礼が一体化したその場の雰囲気にあって全く違和感はなかったし、もっといえばマレーシアという国そのものの「ゆるさ」とも合っている気がした。

冒涜行為は許されないということはあるにしても、やっぱり日本人にとってほっとする光景だ。マレーシアの宗教はマジではない。怖くない。国教がイスラム教ではあっても、宗教警察でさえそんなにきちんと仕事をしていない。

私がバトゥ洞窟に行った同じ月、少し北のタイ南部ハジャイでテロがあって、人が死んだ(newsclip 2012)。その少し前に私はその町を訪れている。

タイ領内のマレー系の人々で、独立を目指している人々による犯行だという。彼らがイスラム過激派になっているのだそうだ。

マレー系ムスリムも一様ではない、というのは当然の話。ただ、徹頭徹尾「マレー系ムスリムはゆるい」ということにしておきたかった。そうでないと、私の脳内でテロを「他人事」にしておくのに、何となく都合が悪いような気がして。

「みんな同じアジア人じゃないか。こんなの日本にもあるよ。こんな女の子はよくいるよ、、、」そんなお気楽なことが言える幸せをかみしめていたいのだ。

参考文献
newsclip 2012「タイ南部ハジャイの高級ホテルでカーボム 3人死亡、400人超けが」2012年4月1日『日本語総合情報サイト@タイランド newsclip.be』
http://www.newsclip.be/article/2012/04/01/13710.html

*バトゥ洞窟(Batu Caves)
ヒンドゥー教
Batu Caves Sri Subramaniam Temple, Kuala Lumpur 68100, Malaysia
60 3 2287 942
(KLSentral駅よりKTMコミューター(プラットホーム3より)から約30分。 「Batu Cave」下車、出口を出てすぐ。)
管理人の訪問日:2012年3月17日
posted by HIRO at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ヒンドゥー教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月18日

四面仏(上海)

バンコクの「エラワンの祠」と同じタイプのブラフマー(梵天)の祠は、華僑、華人系の人たちにすごく人気があって、外国にも広まった。中国語で「四面仏」と呼ばれている。

DSCN1485.jpg


ブラフマー神はもとバラモン教の神だが、仏教にも護法善神としてとり入れられている。日本ではインドラ神(帝釈天)とセットのことが多く、東寺講堂のものが有名だ。

ただし、タイ仏教の教理の立場から言えばこの種の神々は崇拝対象ではなく、バンコクの祠はあくまで「ヒンドゥー教の祠」という位置づけだ。

それが中国語で「四面仏」と言われている。もちろん「天」だから「仏」ではないし、「仏教のもの」と解釈していいのかも微妙だが、まあそんなこと気にしたって仕方ない。

この「四面仏」、上海にも複数あるのだが、正大広場というデパートの前にあるものが有名である。

バンコクではデパートの真ん前にいきなり金色の神像が祭ってあるのが面白かったが、これが上海でも見られるわけだ。東方明珠のはす向かいという立地もいい。

DSCN1481.jpg


ここにタイ風の祠があるのは、正大広場の経営者がタイ華人(潮州人)であることと関係があるのだろう。潮州系の人々は、タイでも中国系のお寺を造り、しっかりと故郷の信仰を守っているが、彼らがタイ風の信仰を中国にもたらしているというのが面白い。

管理しているのもデパートだとしたら、日本の会社にあるお稲荷さんのようなもので、「企業内神社」ということになる。中国のお店は関帝を祭るのが定番だが、タイから来たということでちょっと独自色を出しているのだろうか。

華人が色んな所に色んな物を運ぶ力には脱帽である。

*四面仏(上海)
ヒンドゥー教
中国上海市陸家嘴西路168
地下鉄2号線「陸家嘴」下車
管理人の訪問日:2013年9月7日
posted by HIRO at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ヒンドゥー教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする